本日、70seedsは、「ストーリーを買えるセレクトショップ」70seeds STOREを正式にオープンしました。
この記事では、今回のSTOREオープンの背景や、ここに込めた想いについて記させていただきたいと思います。
読者と取材対象者の関係を、もっと近くて深いものにしたい
2015年に「戦後70年の“知らなかった”と出会う」をコンセプトに立ち上げ、2016年7月に「ハートに火をつける」を新コンセプトに据えリニューアルした70seedsでは、これまでローカルやソーシャルを切り口に、「新しい働きかた」「ものづくり」「食」などの文脈で、人物の想いやストーリーを届けてきました。
これまで200を超える記事を取材、執筆する中で私たち編集部が抱いてきたのは、「この素敵な人たちのことを、もっと広く知ってもらいたい」「この素敵な取り組みに、読者の方をもっと深く巻き込んでいきたい」という想いでした。
リニューアルの際に書いた一節を引用します。
世の中が変わるとき、誰かの生活がちょっと幸せなものになるとき、そこには必ず誰かの心を刺激する「人」がいます。
たとえ1人でも1億人でも、心を動かされた誰かがいるということは、確かに世界の一部分に変化が起きたということ。
~中略~
そんな無数の人々の課題に、それぞれのやり方で立ち向かう「人」たち。
目指すのは彼らの取り組みが、届くべき相手に届き、生まれるべき対価が生まれる世の中。
これはまさに、読者の皆様の「ハートに火をつける」ために何ができるか、という問いでした。
70seeds STOREで目指す「価値の循環」
リニューアル以降、編集部では様々なやり方を考え、検討してきました。昨年末から開催している無印良品様での『大槌食べる通信』とのコラボイベントや、「地域×デザイン 2017」とのパートナーシップはその「リアル」版。
そんな取り組みのひとつとして私たちがたどり着いたのが、Webメディアの記事で共感した相手へのアクションとして、そのまま商品やサービスに触れられる、オンラインならではの仕組みづくりでした。
そんな「70seeds STORE」がめざす「共感が価値に変わる」体験を図にするとこんなイメージになります。
この共感→価値創出の流れの先に目指しているのが、「アクションに対して適切な価値が生まれる世の中」です。言い換えると、ひとりひとりが本当にやりたいことで生きていける、多様性が成り立つ社会。
「いいものには、いいストーリーがある」
と、ここまで書いてきたことについて、別の視点からの「想い」についても記します。
それは、70seeds STOREでは「編集部が本当にいいと思ったもの」しか紹介しない、ということです。
私たちが大切にしているのは、ストーリーとものの両方で、読者の皆様に楽しんでいただくこと、その先にある生活を今よりちょっと豊かにすること。そのためには、商品やストーリーを紹介する私たち自身が共感していなくてはいけません。
だから「いいもの」なのは当たり前、さらにそこに「いいストーリーがある」ことを、70seeds STOREにおける取り扱いを決めるときの基準としています。
「いいものには、いいストーリーがある」ということ。逆に、「いいストーリーを伝えるためにも、いいものを届ける」というこだわりを持つこと。編集部と取材対象者の方々は、そんな読者の方々へ向けた想いでつながっています。
あなたの暮らしに、ストーリーを。
ここまでお読みいただいた皆さま、本当にありがとうございます。
70seedsでは、これからも「いいストーリー」を届けることで、皆さまのハートに火をつけていける存在でありたいと願っています。
メディア、イベント、オンラインショップ。コンテンツの幅を広げることで、より一層皆さまに楽しんでいただけるよう、取り組んでまいります。
あなたの暮らしに、ストーリーを。
70seeds編集長 岡山史興
70seeds編集部