70Seedsの取材で地域を訪れると、それぞれの場所で素敵な人々や景色、おいしい食べ物との出会いがあります。それと同時に「地方/ローカル」を愛するさまざまな人にも。仕事で地方に関わる人、旅好きの人、地元の地域を愛する人……。つながりは人それぞれですが「ローカルが好き!」という共通の思いを持った「ローカル女子」たちが多くいることも知りました。
しかしローカル女子はたくさんいるはずなのに、ヨコのつながりがないのがもったいない!
そんな思いから今回、身近なローカル女子たちに声をかけ「ローカルポットラックパーティー」を開催することにしました。「好きな地域のオススメ商品を持ち寄って、みんなでローカルについて語りましょう!」というものです。
今回はその第0回。最後までローカルの話題が尽きなかったポットラックパーティーの様子をお届けします!
岩手のホタテでみなさんをお出迎え!
イベント当日の朝。会場である株式会社am.のオフィスには、岩手県大槌町からホタテが届いていました。口を開いたり閉じたり、水を吹いたり……驚くほど新鮮です!
こちらのホタテは「大槌食べる通信」の編集長、吉野和也さんに送っていただきました。吉野さんには以前70Seedsで取材をさせていただき、一緒にイベントも行ってきました。
【地方の「ゆるやかな衰退」、防ぐのは“よそもの”―『大槌食べる通信』の挑戦】
【地域で生きるには「まず挨拶」-『ソトコト』『大槌食べる通信』両編集長と語る「ローカル処世術」】
今回のパーティーでは、70Seedsに縁のあるメニューをもう一品ご用意しました!
女子会の定番!そう、バーニャカウダです!
腕によりをかけて作った(野菜を切った)バーニャカウダですが、特別だったのはソース。
新潟県の伝統野菜で作られた調味料、SHO SUZUKIの「越路バーニャカウダ」です。
これは本当に、今まで食べた中で一番おいしいと胸を張ってご提供できる70Seedsの定番メニューとなっています。
このバーニャカウダソースのように、新潟ならではの「地元のもの」で商品づくりをしているのが、以前70Seedsで取材させていただいた寿々瀧の鈴木将さん。
【選択1つで未来は変わる-長岡の小さな総合商社「寿々瀧」がつくる地域循環】
今回のパーティーでも大人気だったこちらのバーニャカウダソースは、70Seeds STOREのオンラインストアでもご購入いただけます!
【70Seeds STORE:雪国が育んだ味わい、新潟・長岡生まれの調味料 | SHO SUZUKI NIIGATA ギフトBOX】
炊き込みご飯をおにぎりにして、バターでホタテの身を焼けば、会場全体がいい匂い!イベントが待ちきれません。
1人1つ、まるごとのホタテバター焼きに、参加者のみなさんも大興奮!
自己紹介…より地域紹介!
参加者のみなさんが集まって、早速テーブルを囲んで自己紹介。
名前や出身地、イチオシの地域などをお話してもらいました。
今回参加してくださったみなさんは、お仕事で地方によく行かれる方、地元にUターンした方、旅好きでたくさんの地方に行かれている方、など本当にさまざま!
そんなみなさんの共通点「ローカル」の話で、自己紹介から大いに盛り上がりました。
参加者のみなさんのイチオシ地域も、北から南まで全国バラバラ。
ライターとして地方を訪れるというひだえみさんのイチオシの地域は、富山県の高岡!伝統工芸が有名な場所だけに、職人さんとのエピソードも教えてくれました。
お話を伺っていると、どうやら「観光」や「おいしいもの」という魅力はもちろん、現地の人々の温かさに惹かれているという人が多かったように思います。
地方を旅して回るのが好きだというシマムラさんの、イチオシ地域は高知県仁淀川町。きれいな景色のパンフレットを持ってきてくださいました。
それぞれのイチオシ地域の魅力を語る熱意が、すごい……!聞いているこちらにまで伝わってきて、思わず食事の手が止まってしまいます。
紹介が終わるたびに「行ってみたいな」という声があがりました。
なかでも盛り上がったのは地元のご当地商品を紹介するとき。
たとえば静岡の麩菓子「さくら棒」を持ってきてくれた深澤さんから語られたのは、茶色いイメージが強い「麩菓子」が静岡では基本ピンク色だという事実!思いがけず一同騒然となりました。
福井県、田嶋酒造のピュアライスワイン、徳島県神山町のfood fub projectのバゲット、茨城県つくば市の福来みかんをつかった「みよこの七味」…などなど。普段は食べられないようなご当地のおいしいものばかり!
高知県仁淀川町 ビバ沢渡さんの「茶大福」や、山梨県飯嶋農園のミニトマトなど、生産者さんを知っているからこそ、みなさんに知ってほしい!というものも多くありました。
北は岩手県大槌町のホタテから、南は高知県仁淀川町の茶大福まで。日本全国から、総勢15品もの持ち寄り品が集まりました。
紹介が終わったら、いざ実食!
初めて見る地方の美味しいものに、参加者はみんな興味津々です。「高知県のバゲットにクリームチーズを乗せて、茨城県の七味をかけるとおいしい!」という、県をまたいだコラボレーションもうまれましたよ。
食べて、語って、また食べて。
とにかく、ずっと食べていた「ローカルポットラックパーティー」。
普段よりおいしく感じたのは、その地域を知る人と食べていたからかもしれません。
食べ物を通してその地域を知ることはあっても、「どんな場所で」「どんな人が」作っているかまでを聞きながら食べることはあまりない気がします。
「この前オススメされた場所、行ってみたよ」
「じゃあ今度は、私の地元を案内しますよ」
そんな会話が聞こえてきたら、私たちを繋いでくれたローカルな食べ物たちも喜んでくれるのではないでしょうか。「次は友達も連れてきたいです」と言ってくれた参加者も。
次回は一体、どんな人や食べ物、そして地域の魅力に出会えるのか、私たちも楽しみにしています!