こんにちは、70seeds編集部です。

 

戦後70年イヤーだった2015年も、本日で終わりを迎えます。

 

今年は、あの戦争を「大人」として経験した世代が急激に姿を消していく一方で、若い世代が社会とつながる様々な「きっかけ」が生まれた年でもあったように思います。

 

そんな「きっかけ」の1つとなるべく3月末に産声を上げたのが70seedsでした。
元々は、戦後70年を機会に、これまで戦争についてあまり語ってこなかった、戦争経験者の方や、今の世の中を各分野でリードしている方に、戦後70年についての考えを聞いてみたいということが着想のはじまりでした。

 

ところが、Webメディアとしてスタートするにあたり、もっと今の世の中において「広く」関心を持たれるような取り組みでなくては、自己満足で終わってしまうのではないか、という懸念が生まれました。

 

当初のテーマで取材をし、たり発信するメディアは、大手新聞メディアなどを含め多数存在するのだから、我々には我々が届けるべき相手に、届けるべき形で伝えていく方がより意味のあることを実現できるのではないか、と考えたのです。

 

そして生まれたのが「戦後70年の“知らなかった”と出会う」というコンセプトです。多くの人は何かしらの関心を持って生きています。その関心に合わせて、「戦後70年」というテーマに触れられるような、そんな無理のない伝え方、「知らなくてはいけないことではなく知りたいこと」として届けられるようなやり方を追求していくことを決めました。

 

それから現在まで、取材を引き受けてくださった方々をはじめ、たくさんの方に助けていただきながら、70seedsでは100を超える記事を掲載してきました。
テーマによって読んでくださる方が違うことや、そこから寄せられる様々な反応を見ながら、広く「戦後70年との出会い」を届けられて来たのではないか、と感じられるまでにはなってきたように感じています。

 

そして、しかし、取材活動を通じて、「世の中の人々がもっと平和に暮らしていく」ために、様々な角度から熱量高く取り組んでいる方々がいることに改めて気付かされました。
さらにそういった方々の挑戦に対する共感をもっと多くの方と分かち合いたい、そしてささやかでも後押しをできるようにしていきたい、という思いが編集部に生まれてきたのです。

 

過去を振り返ることの多かった戦後70年から、より今を見て未来をつくる戦後71年へ。
70seedsは新しいコンセプトとともに、順次新たな取組みを始めていきます。
詳細は2016年初頭に公開を予定していますので、楽しみにお待ちいただけると幸いです。

 

日頃よりご愛顧、ご支援いただいております読者、関係者の皆様には心より御礼申し上げます。
2016年以降も、何卒よろしくお願いいたします。

 

70seeds編集部一同
岡山、伊藤、兪(ゆう)