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これからみんなで「つくって」遊ぼうー非日常クリエイターが「あの村」で描く娯楽の未来

こんにちは、学生インターンの丸山です。

 

いきなりですが、あなたにとって、「娯楽」ってどんなものですか?
僕にとっての娯楽は将棋です。将棋ゲームめっちゃやってます。

 

さて、娯楽と言えば、TV、映画、読書、ゲーム、YouTubeなど…挙げていけばきりがないですが、少し考えてみると、私たちが普段楽しんでいる娯楽はそのほとんどが受け身で、「消費する」ものばかりであるということに気づかされます。

 

そんな中、「消費する」娯楽ではなく、「創造する」娯楽のプラットフォームとして「あの村」という小さな村が2017年7月20日、産声を上げます。

 

 

千葉は鴨川の山中にあるこの村のルールは到ってシンプル。村民税さえ払えば、好きな時に出入りし、村の資源を使って好きなものを作って良いという何とも自由なもの。そんな個々人のクリエイティビティが最大限発揮されるいわば「リアルDASH村」です。

 

今回の70seedsは「あの村」村長にして、自らを「非日常クリエイター」と名乗る25歳の青年、堀元見(ほりもとけん)さんにインタビュー。「創造する娯楽」ってどういうこと?非日常クリエイターって何してるの?最終的には「これからの生き方」みたいな話まで…素朴な疑問をたくさんぶつけてきました。

 

娯楽の在り方だけでなく、これからの生き方についても語ったかなりボリューミーな内容になりました。ごゆっくりお読みください。

 


非合理性”はオモシロの入り口

 

ーまず「あの村」のお話を聞く前に、堀元さんの「非日常クリエイター」について聞きます。具体的に何をしてるんですか?

 

すごくざっくり言うと遊びをつくって提供する、という仕事をしています。

 

具体的にこれまでどんなことをしてきたかというと

フリーハグに対抗して道行く人に髪をそってもらう「フリーハゲ」

見知らぬ他人だけを呼んだ(堀元さんの)誕生日会

TED風にフェチをプレゼンする「フェチ×プレゼン」

怪しい肩書きの人限定の交流会

割り箸を500膳割って一番を決めるW-1グランプリ

とかですね。他にもまだまだたくさんありますよ。(詳細は堀元さんのブログで!)

 

『フェチ×プレゼン』の企画で自らのフェチをプレゼンする堀元さん

 

 

ー企画名だけでもただならぬ雰囲気がします(笑)。こういった突飛な企画を考えるうえで大事にしていることって何ですか?

 

合理性と不合理性を同居させることですね。それはイベントや遊びをつくるうえで一番大事にしています。

 

ー合理性と不合理性…といいますと?

 

合理性から生まれるものって、世の中に必要されてるものだから「当たり前」だとは思われても「面白い!!」とはあまり思われないんです。僕の今までやったイベントで行くと…

 

割り箸を500膳割って一番を決めるW-1グランプリ

 

これとかいい例ですね。

 

ー(ブログを読んで)面白い(笑)やってることは割り箸をたくさん割っているだけなのに、雑学がたくさん得られます。

 

そうそう、一生使わない知見を(笑)。タイトルだけ見ると「ただ割りばしをひたすら割って盛り上がる」って思えるから軽い狂気だよね(笑)。入り口は非合理。だけどそこに

・割り心地No.1の割り箸は?

・割りばしはどんな企業が生産しているのか?

などの知見を入手しながら割り箸を割るようにして、楽しむ要素がある合理的な構成にしました。

 

ー入り口は非合理、だけどその構造は合理的に作るということですね。

 

そうです。むしろ割り箸みたいな外見の面白さは非合理な要素からもたらされることが多くて、そこはひらめき重視なんだけど、イベントの構造はめっちゃロジカルに、合理的に考える。そんな非合理性と合理性の融合したものがたくさん世の中にでていけば、世界はもっと面白くなるんじゃないかなと思います。

 

ーちなみに、割り心地№1の割り箸は何だったんですか?

 

やなぎプロダクツ「竹箸」です!

 

嬉しそうに割り箸を割る堀元さん

 

 

「創造する娯楽」のプラットフォーム

 

ー2017年7月からオープンの「あの村」ですが、始めるに至った経緯を教えてください。

 

あの村の構想を始めたのは今から大体1年前くらい。友達のエンジニアと飲みの席で盛り上がったのがきっかけなんですよね(笑)。その時ちょうど「労働させてお金を取るモデル」って言うのを自分なりに模索していた時期で、友達はその時「なにかものづくりがしたい」と言っていて。そこから村づくりしようぜ!みたいな感じで意気投合しました。

 

ー労働させてお金を取る…??

 

そう。労働というよりは「生産」とか「創造」ですね。

 

 

僕の中では、クリエイティビティが発揮されるような、みんなで「あれやってみよう」「これやってみよう」みたいな実験を楽しむことが娯楽だと思っているんですけど、周囲の人の娯楽って、「消費」するものばっかりじゃないですか。スマホゲームとかダーツとかバーベキューとか…僕、全然そういうものに魅力を感じなくて。

 

ーその着眼点はなかったです。確かに、「ある出来上がったものを消費する」類の娯楽が多いですね。

 

何もない山奥の土地で、皆で作りたいものを話し合って、ゼロから村作りをする。そういう『創造する娯楽』にみんなを引きずりこみたくて始めました。単純にそこでどんな変化が起こるのかっていう社会実験みたいなところもあります。「人がどう動くのか」を見るのって楽しくて(笑)

 

ーなるほど。でも、そういう娯楽って東京のビルの一角でワークショップというのでもできそうな気がします。どうしてわざわざ山の中で始めようと思ったんですか?

 

確かに、そういうワークショップを東京でやったこともあったんですが、平場で2~3時間だけっていうのだとなかなか緊張感が抜けなくて。なかなかクリエイティブなものって生まれにくいんですよね。

 

その反面、過去に一回「あの村」で「2泊3日で家を建てよう!」っていうワークショップをしたことがあったんですけど、それはほんとに楽しくて、顧客満足度も高かったんです。

 

ーそれはどんなことが要因だったんでしょうか。

 

絶対的に大きいのは少人数かつ長時間で活動したこと。しかも山の中で大自然…それだけでリラックスできるし、始めこそ緊張感あったけど、すぐに打ち解けて、そこからはバンバン意見が飛び交うようになって。

 

 

 

 

急におたま作りたい!って言いだすやつとか、土が粘土っぽいから焼き物つくりたい!って言って結局失敗するやつとかいて、最終的にみんな家作るのやめちゃうっていう(笑)。だけどみんな好き勝手つくって遊んで、みんなの創造力が発揮されたのがほんとに楽しくて…いままでやったワークショップの中でも一番顧客満足度の高いイベントでもありました。

 

ー堀元さん、あの村の話をしているときスゴい目がキラキラしてる(笑)。これからの堀元さんについてお伺いしたいんですけど、「あの村」はあくまでプロジェクトの一つ、という認識なんですか?

 

最初はそんなに軸足置く気はなかったんですけど、さっきもいったように「あの村」のワークショップで自分のビジョン「娯楽を消費から創造に持っていく」っていうのを一番具現化できるのは「あの村」だったなと今では思っているので、ここから翌年の7月くらいまではフルコミットしようと思っています。

 

ーそうなんですね!「あの村」に住むということですか?

 

はい、最近ワークショップで家が完成したので、そこに住むつもりです!

 

 

 

世界を面白くしよう!

 

ー最後にまとめとして、これからのエンターテイメントの在り方についてもう一度お聞きしたいと思います。これからの世の中に必要なエンターテイメントって何でしょう?

 

1つ目に、ずっと言っている「生産、創造する娯楽」ですね。これにみんなが面白い!って気づけるようになっていけばいいなと思っています。

 

ー人びとの娯楽が「消費」中心になってしまうのは何が要因なんでしょうか。

 

結局みんな娯楽を「隙間時間を埋めるもの」としか思ってなくて、単なる暇つぶしだからなんだよね。「面白い」よりも「役に立つ」ものをみんなが選んでしまう。でも、そんなのつまらないでしょ。

 

ーそう思います。

 

だから、消費するのではなく、創造する。その喜びを感じれるようなエンターテイメントが必要なんだと思います。そして、そういう「面白い」が「役に立つ」の上に来るような、そういいう「文化」を作りたいですね。もっと言うと、ハロウィンを作りたいと思ってます。

 

ーハロウィン?

 

そう。あれってサンリオの一社員が考えたものなんだけど、ありとあらゆる時流に乗って、いま立派に日本の文化になった。そんな、「俺が発案してるやつでみんな盛り上がってる!!」っていう、それをみて高笑いしたいなって言うのが欲求としてあって(笑)、そんなことができればいいなと思っています。

 

 


【あの村について】

 

あの村公式HP

 

 

場所:Googleマップで「あの村」と検索すると所在地が出てきます。必ずGoogleマップで検索をかけてください(取材に訪れた丸山はiOSのマップで検索かけたら全然違う所に行ってエラい目に遭いました)。写真の赤いポストが目印です!

 

オープンは7月20日からですが、現在あの村ではオープンに向け様々なワークショップが開催されています。気になった方は、公式Facebookをチェックしてみてください!

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丸山 彬

長野から上京してきた大学2年生。 自分の「面白そう!」「会ってみたい!」な感覚をたよりにジャンルフリーにあっち行ったりこっち行ったり。 学生、若者の「ハートに火をつける」手法を模索中。