兪 彭燕
1989年、上海生まれ日本に根を下ろしてはや20年。音楽とサッカーが好き。バイブルはスラムダンクと寺山修二の「書を捨てよ、町へ出よう」

夏真っ盛り、休暇が始まった方もいるのではないでしょうか。
そんなときに読みたい本との出会いを、編集部員のセレクトで展開するシリーズ第2回。

 

今回は編集部のゆうがオススメする「戦争」の視点を広げてくれる7冊を紹介します。

 

 

1. 『戦争中の暮しの記録』

https://www.kurashi-no-techo.co.jp/books/b_1021.html

暮しの手帖社から1969年に保存版が発売され、いまも売られている人気作。

「この戦争のあいだ、ただ黙々と歯をくいしばって生きてきた人達が、何を苦しみ、なにを食べ、なにを着て、どんなふうに暮らしてきたか、どんなふうに死んでいったか、その数少ない記憶がここにある。」(あとがきより。)

 

 

2. 『わたしが外人だったころ』

http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?goods_id=23492

福音館書店から、鶴見俊輔さんの体験を絵本に。

「戦時中アメリカにいても日本にいても、自分を外人だと感じた著者(鶴見俊輔さん)。ただ、その頼りない気分が、今の自分を支えているという。そう、本当はだれも外人なのではないだろうか。」

 

 

3. 『戦争のつくりかた』『新・戦争のつくりかた』

http://sentsuku.jimdo.com/

手作りした絵本を周りの人たちに配っていたことから始まりました。
3万3千部はわずか3ヶ月で底をつき、2004年に株式会社マガジンハウスより書籍として出版されました。
ウェブでも読めます。

 

 

4.  『二十四の瞳』

http://www.shinchosha.co.jp/book/110201/

壺井栄著、新潮社から。

「海辺の寒村に、女子師範学校出の大石先生が赴任してきた。担当する分教場の小学一年生は十二人。新米先生は、様々な家庭の事情を抱えた生徒たちを慈愛に満ちた眼差しで導き、時と場所を越えた師弟関係を築いていく。やがて戦争、そして敗戦。自らも苦渋の季節を経て、四十になった先生は、再び分教場の教壇に立ち、昔の教え子の子どもたちと出会う。」

 

 

5.  『はだしのゲン』

http://plus.shonenjump.com/item/SHSA_ST01C61262100101_57.html

中沢啓治著、戦争といえば、ということで有名な本作ですが、最初は『週刊少年ジャンプ』で連載されていたことを知らない方も多いのではないかということでセレクト。
いまも、少年ジャンプ+にて、一巻から五巻まで電子版で読めます。

「第二次世界大戦末期の広島。戦争に反対する立場を貫く中岡一家は『非国民』として、周囲の人々から激しいいやがらせを受ける。だがゲンたちは、踏まれてもなお青麦のように立ち上がり、まっすぐに生きる!」

 

 

6. 手塚治虫「戦争漫画」傑作選

http://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784396110819

祥伝社より。

『「鉄腕アトム」「ブラック・ジャック」「どろろ」「火の鳥」「アドルフに告ぐ」など、後世に遺る数々の名作を描いた「漫画の神様」手塚治虫。本書は、新書界初の漫画アンソロジー集の第1弾として、手塚治虫が生涯に遺した計15万ページに及ぶ作品群から、戦争をテーマにした傑作、問題作を選りすぐりました。』

 

 

7.  『ぼくもいくさに征くのだけれど―竹内浩三の詩と死』

http://www.chuko.co.jp/bunko/2007/07/204886.html

稲泉連著、中央公論新社から。

「映画監督を夢見つつ23歳で戦死した若者が残した詩は、戦後に蘇り、人々の胸を打った。25歳の著者が、戦場で死ぬことの意味を見つめた大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。」