米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF & ASIA)が6月4日「ショートフィルムの日」(日本記念日協会認定)に開幕。
都内で行われたオープニングセレモニーでは、司会のLiLicoさんと俳優の別所哲也さんが映画『スター・ウォーズ』の音楽と共に、レッドカーペットをライトセーバーを片手に登場しました。

 

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1999年に別所哲也さんが立ち上げ、今年で17年目を迎える本映画祭。(別所さんインタビューはこちら

 

会場には、立ち上げ当時からの応援者であるジョージ・ルーカス監督からメッセージが届いていました。

 

「映画『スター・ウォーズ』は、一本のショート・フィルムがきっかけで生まれました。ショート・フィルムがもたらした、夢のような冒険物語は今も続いています。」

 

開幕を彩る祝辞を別所さんが読み上げて、セレモニーは幕を開けました。

 

本年度は世界100以上の国と地域から集まった約5000本の応募から約200作品が東京4会場と横浜で上映されます。

オープニングセレモニーでは、5つの賞の発表と授賞式が行われました。

今年から始まった第一回「ブックショートアワード」を受賞した結城泰雄さん。

 

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大賞に輝いた『HANA』は芥川龍之介の『鼻』をもとに創作された短編小説。

 

原作を活かした日本の二次創作は現在世界でも注目を集めており、大賞作『HANA』のショートフィルム化も決定しています。

 

映像を通して地球環境保護の啓蒙に貢献した作品・人物に贈られる「地球を救え部門!」では、「J-WAVEアワード賞」にEmily Driscoll監督、優秀賞「環境大臣賞」にはMarleen van der Werf監督がそれぞれ受賞。

 

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審査員のルー・大柴さんは、「ベリー・エキサイティングした。非常にクオリティの高い作品にサプライズし、エモーションした。」とコメント。受賞はされたなかったものの、お笑い芸人の方の出品もあり、そのタレント性に感心されたとも。

 

同審査員を務めた岩田ユキさん、堀潤さん、田中律子さんも感想を述べられ、力作揃いであった今回の応募作品を振り返りました。

 

メディア、映像業界において、特別な貢献をした作品・人物に贈られる「特別賞」には、ももいろクローバーZ vs KISS『夢の浮き世に咲いてみな』が受賞。両メンバーはビデオメッセージで受賞の喜びを会場に届けました。

 

KISSは大変な親日家であることでも知られ、浮世絵にも関心を持っていたことから、今回のももクロとの共演はぴったりとハマっての受賞となったようです。

 

続いて、日本のショートフィルム文化の発展・普及に貢献した作品・人物に送られる「話題賞」に輝いたのは、オリジナルパラパラ漫画アニメーションがYoutubeで300万回の再生記録を超え、国内外で高い評価を得ている鉄拳さん。

 

まさにショート・フィルムの原点ともいえるパラパラマンガの魅力と可能性を秘めた最新作『SLIDE』で授与しました。

 

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額に「SLIDE」と書かれた鉄拳さんの登壇前に、受賞作『SLIDE』がプレミア上映されました。

 

制作期間3ヶ月、2900枚の画で出来上がった大作は、浅田真央選手を彷彿とさせるフィギアスケート選手が主人公。

 

鉄拳さんは「浅田真央選手にも是非観ていただきたい!」と期待を寄せるコメントで会場を後にしました。

 

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あわせて、会場ではMay J.さんの最新曲「Love is tough」の世界観をモチーフにUULAとShortShortが共同製作したショートフィルム『ブーケなんていらない!』 の完成発表も行われました。

 

May.Jさんは「運命を自分の力で切り開こうとする作品に勇気をもらった。」、アベラヒデノブ監督は「失恋をラッキーと思えるような、勇気を与えられる作品を今後も作りたい。」と抱負を述べました。

 

セレモニーに続いて開催されたプレミア先行上映『家族ごっこ』は、不思議な家族をテーマにしたシュールなオムニバス映画。

 

出演した齋藤工さん、鶴田真由さんは「ショートフィルムだからこそ描けるビュッフェみたいな映画になっています。」、「実は知らない家族のことが暴露されていく笑える作品になっているので、ぜひ楽しんでいただきたい。」と舞台挨拶をしました。

 

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14日まで開催される映画祭、鑑賞料は一部を除きすべて無料です。(※当日申込でも鑑賞可能ですが、事前申込が確実です)

 

学校や仕事帰りに、映画館でショートなディープトリップはいかがでしょうか。