「ギフト」と聞いて、みなさんはどんなことを思い浮かべますか?

それは、特別な日に大切な人へ贈るサプライズかもしれないし、日常を温かくするさりげない心遣いかもしれない。正解がないからこそ、ついつい迷ってしまうギフト選び......。この悩み、わたしだけ?他の人はどうなんだろう?

そんな疑問を抱いた70seeds STOREスタッフは、それぞれが想うギフト選びの価値観を共有してみることに。

「これからに残したい」商品を、作り手とともに届ける70seeds storeでは、その背景にストーリーのあるものを扱っています。お気に入りのものと暮らす豊かさを届けたいスタッフ4人は、どんなことを大切にしながらギフトを選んでいるのでしょうか。

今回は、ライター貝津さんが、なかなか話すことのないギフトについてのアレコレを深堀りしてくれました。スタッフそれぞれのオススメギフトも紹介していますよ。

貝津美里
人の想いを聴くのが大好物なライター。生き方/働き方をテーマに執筆します。出会う人に夢を聴きながら、世界一周の取材旅をするのが夢です。

あなたにとって「ギフト」って?

――ギフトについて語り合っていただく70seeds STOREスタッフは、こちらの4名(写真右から)。本日はよろしくおねがいします!

鈴木賀子(すずき・よしこ)

食いしん坊コネクタ。茨城出身。つくる人と受け取る人のあいだで、日々に心を寄せつつ、PRとして世の中を前に進めています。ときめく対象は、ごはん、日本酒、器、お花、飲食文学&マンガ。70seeds storeではオペレーションの他に、写真撮影など幅広く担当。

大森愛(おおもり・あい)

発酵して発光して発狂するプロデューサー・プレイングマネージャー。想いをカタチにをモットーに地域・食・文化の分野において様々な角度で携わっています。好きな食べ物はおばあちゃんの干し柿。70seeds store全体のディレクションを担当。「これいいよね〜、よくない?」っていう人です。

鬼谷成美(おにたに・なるみ)

オンラインコンテンツディレクター。コスメ、ファッション、インテリア、絵画、写真など色彩に関するものが大好き。手持ちのアイシャドウは茶色だけで50色を超える。その人に似合うカラーやメイクを提案するのが得意。70seeds storeではアートディレクター、SNS企画を担当。

ウィルソン麻菜

「物の向こうにいる人」を伝えたいライター。作るひとも使う人も幸せな世の中をめざして文章を書いています。エシカル、手仕事、民族衣装などが大好物です。70seeds storeでは、主にテキストまわりを担当。「この興奮、伝われ…」と念じながらタイピングしてます。

――まずは、みなさんが抱く「ギフト」のイメージを聞いてみたいです。

大森「わたしは結構、「ギフト」と聞くと緊張しちゃうタイプ。喜んでくれるかな?あげるタイミングはいつがいいかな?これで大丈夫かな?と、あれこれ考え過ぎてしまうんです(笑)。だから誰にでも受け入れられやすい、鉄板アイテムを贈ることが多いかもしれません」

ウィルソン「ギフト選びに緊張する気持ち、共感します……。アメリカにいる夫の家族・親戚に、初めてクリスマスプレゼントを選ぶときは、本当に緊張しました。何を選んだらいいかわからず、2日間ショッピングモールを歩き回って(笑)」

鬼谷「海外は日本以上にクリスマスを盛大に祝う文化があるからこそ、プレゼント選びもプレッシャーですね」

ウィルソン「でも、実際にアメリカの家族から贈られるギフトには、『なんでこれ選んだんだろう?』というものもあって拍子抜けしました。自宅ベッドの2倍はある大きさのシーツカバーをもらう、なんてことも!それからは、怖がらずに贈りたいものを贈ってもいいんだな、と気が楽になって、自分が出会ったお気に入りを贈ることも多くなりましたね」

鬼谷「わたしはギフトと聞くと、家族や親友といった身近な人を思い浮かべるから、その人に合ったデザイン・プロダクトを選ぶことが多いかも。数ヶ月前からさりげなく、好みをリサーチするんです」

大森「特にどんな部分にこだわって選んでいるんですか?」

鬼谷「日本のブランドを贈る、ことは大事にしています。日本のものづくりが好きで、応援したい気持ちがあるんですよね。あとは、自分ではなかなか買わないけどもらったら嬉しいもの、も意識しているかな。携帯タイプの化粧筆とか。

鈴木「わたしは相手が使いやすいよう、消耗品をプレゼントすることが多いです。靴下・ちょっとしたご馳走・バスグッズ・ハンドクリームなどなど」

ウィルソン「鈴木さんは、誕生日や記念日でなくても、さりげなくギフトをくれるんですよね」

鬼谷「そうそう、美味しいものへのアンテナが高いですよね。「これ今、美味しくて人気なんだよ!」って気前よくおすそ分けしてくれる」

大森「うん、うん。それ、すごいと思う!」

鈴木「なんでもない日に、ちょっとしたものをプレゼントするのは好きですね。なんだか疲れてそうだな〜と思ったらバスグッズ贈ったり、取材をご一緒した人に、美味しいビスケットをあげたり。大阪のおばちゃんが配る「飴ちゃん」みたいな感覚かも(笑)

相手を想い選ぶ、ギフトの楽しみ方

――こうやって聞いていると、大森さんとウィルソンさんは自身が気に入った鉄板商品のなかからギフトを選んでいる感じ。一方で鈴木さんと鬼谷さんは、人を思い浮かべて、その人に合ったギフトを選べている印象ですね。

鈴木さん「贈ったギフトを見て「わー!」って驚いてくれる瞬間が嬉しいんです。相手の笑顔がギフトを贈る、何よりの楽しみ。その日1日を、ホクホクした温かい気持ちで過ごしくれたらいいな。そんな気持ちで贈ってますね」

大森「今までで『これは大成功だったな!』と思えるギフトってありますか?」

鈴木「両親の結婚記念日に贈ったギフトですね。兄弟3人で月一万円を、3年間コツコツ積み立ててた「タカシマヤ友の会」のカードを両親にプレゼントしたんです。3年かけて準備したサプライズだったので、喜んでもらえたときは本当に嬉しかったですね。両親そろって高島屋に行き、父は鞄と靴を買っていました」

ウィルソン「すごい……!子ども3人の、3年間分の想いが詰まっているからこそ、もらって嬉しいギフトですね」

鈴木「人生で一番、贈って嬉しかったギフトです!」

――鬼谷さんも、相手を見ながらプレゼントを決めていると言っていましたよね。今までで喜んでもらえたものは、どんなものがあるのでしょうか?

鬼谷「私はもらったあとに、じわじわと嬉しくなるギフトを贈るのが好きですね。印象に残っているのは、コスメにあまり興味がなかった友達が、わたしが贈ったアイシャドウをきっかけにメイクを楽しんでしてくれるようになったこと。アイシャドウは、キラキラしたものならなんでもいい!と言っていたのですが、彼女の好みに合ったものをプレゼントしたら、喜んでくれて。なんと全部、使い切ってくれたんですよ(笑)」

大森「アイシャドウ使い切るって、すごい!」

鬼谷「その後も、コスメ選びを相談してくれるようになって。今では度々一緒にデパートに行って選んでいます」

ウィルソン「相手の好みを理解して選んだからこそ、喜ばれたギフトですね!」

鬼谷「その人に似合うカラーやメイクを提案するのが得意だからこそ、コスメは自信を持って贈れますね」

「作り手が見えるギフト」を贈りたい

――それぞれのギフトに対する価値観を聞いたところで。みなさんにぜひ、これはおすすめ!という一押しギフトも聞いていきたいと思います。

大森「わたしが紹介したいのは、こちら。着火具がなくても手軽に使えるお香スティック『hibi』。淡路島のお香と、播磨のマッチ。兵庫県のふたつのものづくりの伝統が出会って生まれたお香です」

実際に、マッチを擦って香りを楽しんでみる4人……

鬼谷「いい香り!」

ウィルソン「本当にマッチとして擦るだけでお香になるんだ!落ち着きますね!」

大森「パッケージも可愛いし、小さくて持ち運びもしやすい。仕事中のちょっとしたリフレッシュや、出張先でも使いやすいんですよ」

鈴木「火の香りやマッチを擦る行為を含めて、非日常を楽しめそう!」

大森「リラックス系のグッズって、自分のために買うのを躊躇ったりするじゃないですか。だからこそ、あえて贈りたいなと思うんですよね」

鬼谷「自分自身を大切にしたり、ケアするものってたしかに自分ではあまり買わないんですよね。わたしの一押しは、『uka』のネイルオイル。指先に塗ると1分くらいで乾燥が目立たなくなって、手元がきれいになるんですよ。

他の3人が手を差し出し、塗ってもらう……

大森「ほんとだ〜!綺麗になっていく!」

鬼谷「自分で買うネイルオイルとしては、なかなか手が出ない価格帯。だからこそ、ギフトで贈ることで自分をケアするグッズとして使ってほしいですね」

鈴木「わたしは日本伝統文化の美濃焼タイルを使ったアクセサリー『popolo』を紹介したいです。70seedsで取材したことをきっかけに購入し、愛用しているんですよ〜。作り手の背景や想いを聞くと、より使ってみたいと思えるんです」

みんなでアクセサリーを手に取り、触ってみる……

鬼谷「可愛い〜!美濃焼タイルの色が素敵です」

大森「プロダクトだけ見ても欲しい!って思うけど、作り手を知っているとストーリーも含めて贈れるから、いいですよね。しかも購入したことが、作り手へのギフトになったりもする」

鬼谷「70seedsでお米農家さんと一緒に作っている温熱ピロー『ヌカモフ』などもそうですよね。作り手さんの想いやこだわりをしっかりと聞いて、ちゃんと共感して贈れる。そういうものを、今後も取り扱っていきたいですね」

ウィルソン「うん、うん。作り手が見えるギフトを贈りたい気持ち、共感します!わたしが紹介したいのは、刺繍のアクセサリーブランド『Triple 0』です。取材をきっかけに大好きになったんですよ〜!」

ウェブサイトの商品写真を見る4人……

鬼谷「刺繍糸で作られたアクセサリー?すごい!デザインも素敵だし、何より軽くて使いやすそう」

ウィルソン「地元の職人さんたちとの関係性や、ものづくりの姿勢、お客さんへの届け方などすべてに共感した、心からおすすめできるギフトです」

鬼谷「応援したいプロダクトを、ギフトとして大切な人に贈る。良い循環が生まれていいですね」

大森「作り手が見えるギフト選びは、4人とも共感できる価値観かもしれないですね!」

次は誰に、どんなギフトを贈ろうかな

みなさんは、ギフトと聞いて、どんなことを思い浮かべるでしょうか?

今回、ギフトへの想いを素直に語り合った70seeds STOREスタッフ。ギフトを贈りたいタイミングや商品の選び方違えど、相手を想う丁寧な気持ちに変わりはありません。だからこそ「ギフト」は、どんなものでも、どんなタイミングでも、もらうと嬉しい気持ちになるのかもしれない。そんな感想を持った座談会でした。

70seeds STOREでは、想いを込めてものづくりに励む作り手さんの商品を、実際に見て、聞いて、触れて、心から惹かれた商品を取り扱っています。スタッフ全員が共感した、「作り手が見えるギフト選び」を、ぜひ70seeds STOREでもお楽しみください。

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