伊藤 大成
1990年、神奈川生まれ。島とメディアをこよなく愛する25歳.

沖縄本島からほど近い場所に位置している渡嘉敷島は、最近国立公園にも指定された慶良間諸島の中にある島です。

 

美しい海が見たい…そんな気持ちから渡嘉敷島を訪れたのは5月の初旬。本当なら梅雨入りしていてもおかしくない、そんな時期の島旅でした。

 

 

慶良間ブルーの美しさに圧倒された渡嘉敷島の旅

 

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那覇市内にある泊港「とまりん」から「フェリーとかしき」に乗り込みます。
この日は連休明け直後にも関わらず、たくさんの人が乗船していました。
更にこの日は快晴ともあって、デッキは青空航海を楽しむ人々で溢れていました。

 

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船で揺られる事1時間。渡嘉敷島に到着しました。
島の周りは青く美しい海で囲まれていますが、内陸部では200M級の山々がそびえ立つという沖縄でも珍しい光景を見る事ができます。

 

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今回宿泊したホテル「とかしくマリンビレッジ」は、島の2大ビーチである「とかしくビーチ」の目の前にあります。宿泊する部屋はもちろんオーシャンビュー。美しい海を見続けているだけでも幸せな気分になれます。

 

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ビーチに降りてみると、美しい海に思わず圧倒されます。
慶良間諸島の海はその透明度の高さから「慶良間ブルー」とも呼ばれている程で、日本国内とは思えないような光景が広がっています。

 

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島内にある道路も南国ムードたっぷり。
ホテルでレンタバイクを借りて、プチツーリングに出かけました。

 

 

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島の南側にある阿波連(あはれん)集落は、島最大の集落です。
宿泊施設や飲食店が立ち並び、観光客で賑わっています。
しかし、一本脇道に入ればと静かでまったりとした空間が広がっていて、
沖縄の離島らしい風景を見ることができます。

 

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集落内にある阿波連ビーチは、絶好のシュノーケルポイント。
浜辺のすぐそばで美しいサンゴや熱帯魚の群れを見る事ができます。
海の水も非常に透き通っていて、慶良間ブルーの美しさを全身で体感する事ができました。

 

 

島にあった悲しい過去

 

自宅に帰って渡嘉敷島の事を調べていると公式サイトにこんな項目を見つけました。

 

集団自決について – 渡嘉敷村 公式サイト

 

戦中、渡嘉敷島は悲惨な出来事の舞台になった場所でした。

 

米軍が上陸した際に、住民の約半数の方々が集団自決を行った…そんな暗い歴史があったのです。
渡嘉敷島には亡くなった人々を祀るために建てられた「白玉の塔」や集団自決跡地碑などが立てられているそうです。

 

戦争が終結し70年が経った今では、その美しい景色を目当てに多くの観光客が全国から訪れるようになりました。欧米人の間でもその美しさが口コミで広がっており、訪れた時には外国人観光客の姿も多く見かけました。

 

暗い歴史を経験し、戦後多くの人々に愛されるようなった渡嘉敷島…
島の美しさが成り立っている背景を考えされられる旅でした。