伊藤 大成
1990年、神奈川生まれ。島とメディアをこよなく愛する25歳.

編集A「アトム通貨って知ってます??」 筆者「いや知らないですね。」 編集A「こんな通貨です。かわいいですよね?」

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筆者「すごい!これ本物のお金なんですね。」 編集A「早稲田に通ってたなら知ってると思ったのに」 筆者「・・・。」 前置きはさておき、アトム通貨という紙幣が実際に流通しているようだ。高校生の頃にOVA版ブラックジャックで手塚治虫の世界にどっぷりハマってしまったプチ手塚ファンの筆者としては、この通貨をなんとしても手に入れたくなってしまった。気づけば、その足はアトム通貨発祥の地である高田馬場に向かっていた。

 

 

アトム通貨って?

 

アトム通貨は2004年4月7日、鉄腕アトムの1歳の誕生日にスタートした地域通貨。当初は手塚治虫と縁の深い高田馬場で始まった取り組みだが、様々な地域が導入を始め、北は札幌から南は石垣島という全国展開をしている非常に珍しい地域通貨だ。もちろん、通貨の発行された地域に関係なく、全国のアトム通貨加盟店であれば利用がすることができる。

 

入手方法として特徴的なのが、現金からの換金が不可能という点だ。ボランティアへの協力や飲食店へのマイ箸の持ち込みなど、社会に貢献する活動への参加で入手できる他、物産店や古本屋などで特定の商品を購入した際に入手する事ができる仕組みになっている。

 

 

アトム誕生の地、高田馬場へ

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高田馬場駅を降りると、改札を過ぎると目の前に飛び込んでくるのは手塚治虫のキャラクターが沢山描かれている壁画だ。

 

ご存知の読者も多いと思うが、鉄腕アトムは2003年の4月7日に高田馬場で誕生したという設定になっている。駅の発車メロディーが鉄腕アトムになっていたり、商店街で手塚治虫作品の仮装パレードを行うなど、地域全体が「鉄腕アトムの街」を盛り上げようと取り組んでいる。

 

 

ハンカチを買って通貨ゲット!「茶のつたや」はエコなお店だった

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アトム通貨を入手すべく、まずは早稲田通りを歩くことに。しばらく歩くとアトム通貨のポスターが貼られた、茶のつたやが見えてくる。

 

筆者「すいません、アトム通貨が欲しいんですけど…」

 

茶のつたや 店主「はい、ありますよ。買ってもらう商品にラッピングが必要なければ、通貨をお渡しします。」

 

筆者「では、これをください!」

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茶「わかりました、では10馬力をお渡ししますね。」

 

筆者「・・・(いよいよアトム通貨とご対面!)」

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筆者「(おおお本物だ!)ありがとうございます!

 

この他にも茶のつたやでは、急須を買うと高額のアトム通貨を貰うことできる制度がある。高額のアトム通貨を取り扱ってる店舗は少なく、アトム通貨目当てに急須を遠方から買いに来るお客さんもいるんだとか。今回は取材予算の都合で買えなかったので、近いうちに編集長に買わせたいと思う。

 

 

早稲田古本屋の老舗 「五十嵐書店」で10年前の通貨と出会う

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学生の街早稲田には、非常に多くの古本屋が点在している。 古本屋でもアトム通貨の取り扱いがあるという話を聞いた筆者は、早稲田通り沿いの五十嵐書店へ向かった。

 

筆者「すいません、アトム通貨ありますか?」

 

五十嵐書店 ご主人「今年はまだ入荷してないんだ。すまないねー。」

 

筆者「なるほど・・・それは残念です。」

 

五「今年の分はないけど、過去の通貨はたくさんあるよ。見せてあげようか?」

 

筆者「!!!」

 

五「ほら、10年前の通貨も残っているよ。発行された通貨には1年間の期限があるから今は使えないけど、コレクターの人が欲しがるんじゃないかな。」

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筆者「(アトム通貨がたくさん・・・!)通貨だけでなく、お店の歴史も感じますね。」

 

五「うちは昔から古本屋をやっているからね、手塚先生が亡くなった時には先生のお宅にあった雑誌を取り扱った事があったよ。」

 

筆者「すごいですね…。」

 

五「ちなみにアトム通貨とは関係ないけど、うちではこんな本を出しているよ。」

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筆者「売るだけじゃなく書いてもいるんですね!この本を読ませて頂いてから、また古本を買いにきます!」

 

五「絶対来てね。」

 

古くからお店を構える五十嵐書店。アトム通貨に関する歴史はもちろん、お店のご主人に早稲田の街や自身に関するエピソードを沢山伺うことができた。

 

気づけば、お昼近い時間になっていた。手塚治虫が愛していた中華料理屋でアトム通貨を取り扱っているという話を耳にした筆者は、ランチへ向かうのだった…。