ゴールデンウイーク、気持ちのよいお天気が続きましたね。みなさま、いかがお過ごしでしたか。
今年はちょっと変わった場所で、バーベキューを楽しみました。
持ち物リストには、パスポート。
自宅から1時間もかからぬ距離にいながら、海外旅行気分です。
会場は、JR南武線の南多摩駅を降りて、川崎街道沿いにある「Tama Hills Recreation Center」。
日本語名称「在日米軍多摩サービス補助施設」は、米軍家族のためのレクリエーション施設として、現在はゴルフ場、乗馬施設、BBQ場として使用されていますが、元は、大日本帝国陸軍の火薬製造所でした。
最盛期には、2000人以上の従業員が従事。
終戦直前には女学生、朝鮮からの労働者も勤務していたようです。
満州事変から終戦まで、日本陸軍の3分の2の火薬を製造・貯蔵していました。
砲弾だけでなく、魚雷の中に詰める火薬も作られました。
谷地をつなぐトンネル。
多摩丘陵の地形を活かして、山地一体が弾薬工場でした。
丘陵の谷間に、突然と姿を現す元弾薬庫。
弾薬庫が点在しているのは、爆発事故を最小限に抑えるためだとか。
弾薬庫は、厚さ30センチのコンクリートで覆われています。
開かれた扉の中を恐る恐る入ってみると・・・
ひんやりとした空気と、タイムスリップしたような時間が流れていました。
見上げると、緑の木々が顔を覗かせています。
かわいい顔にも見えるボイラーも残っていました。
昭和13年に「多摩火薬製造所」として開所したこの山を、米軍はなかなか見つける事ができなかったようです。
この日参加したメンバーには、ベトナム戦争体験者もいました。
バドワイザーを片手に、アメリカンスタイルのBBQを楽しむことができる休日のひとときも、
戦後70年ならではの光景なのかもしれないな、と
ニョキッと地中から顔を覗かせていた自生キノコが毒か否か、
にらめっこしながら物思いに耽った一日でした。
「Tama Hills Recreation Center」
URL:http://www.yokotasupport.com/tama-hills/
住所:東京都稲城市大丸1310
※施設入場には、パスポート提示が必須。米軍関係者の紹介が必要な施設もあり。
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