半蔵 門太郎
ビジネス・テクノロジーの領域で幅広く執筆しています。

そろそろ恒例になってきた(?)かわらばん。今まではライター、編集者が多かったですが、今回は70seedsのバナーやイベントでのチラシなど、70seedsのグラフィックデザイン全般を手掛ける秦さんにインタビューをしました。

 


 

こんにちは。編集部インターンの丸山です。

 

今まではライター、編集者を紹介してきたかわらばんですが、今週はデザイナーとして編集部に所属している・・・・

 

 

秦さんをご紹介しま~~す!

 

~プロフィール~

秦 那実(はた なのみ)

1994年神奈川県生まれ

趣味:リーフレット集め

私ってこんな人:真面目そうに見えるが実はそうでもない

座右の銘:女は強く逞しく

尊敬する人:森本千絵さん

マイブーム:懐かしい曲探し

 

アシスタントデザイナーとして編集部に所属している秦さん。これまでにストアのバナーやイベントで配布するチラシなどを作っていただいています。

 

– 今日はよろしくお願いします!秦さんは僕と同じくインターン生として編集部に所属しているということで、どういった経緯でうちの編集部に行きついたんですか?

70seedsで一緒にお仕事をしているこめのまの運営会社、DesignCatの小宮さんという方に紹介してもらったのがきっかけです。いま大学院の1年生なんですけど、進学するにあたって環境を変えてみるのもいいかな…と思い、入ることを決めました。

 

– 大学ではどんなデザインの勉強をされてるんですか?

(写真:先日開催したイベントのチラシも作成していただきました。イベントレポートは近日公開予定)

 

もともとはグラフィックデザインという、CDのジャケットやポスターのデザインをしたくて大学のデザイン系のコースに進学しました。いまでもその勉強はしていますが、大学3年からコミュニケーションデザインという勉強も始めて・・・

– コミュニケーションデザイン?

自分のやりたいデザインを考えたときに、自己満足で「自分の表現したいものを見てください!!」ということではなく、人の心を動かすようなことがしたいなと思って。その中でクライアントの想いを届けるために事業や企画だけでなくその人を知るということが大事だと思ったんです。

コミュニケーションデザインではどういう雰囲気をつくればリラックスしてクライアントが話してくれるのかとか、この人こういう動きをしたから、もしかしてつまらないと思ってるんじゃないかな…とか。

– デザインにも心理学みたいな側面があるんですね。面白いなぁ。

 

憧れのひとは森本千絵さん

– そもそも、秦さんはどうしてデザインの勉強をしようと思ったんですか?

プロフィールにもあるんですが、私、アートディレクターの森本千絵さんを神のように崇めていて・・・(笑)この人のデザインに出会ったのがきっかけです。一番衝撃を受けたのはこのCMですね。

– あ、このCM見たことあります!

これは缶コーヒーのCMで、普通コーヒーのCMって「缶カシュッと空けてゴクゴク飲む」を見せるものが多いと思うんですけど、このCMにはそういった描写が全くないんです。それにこれを見た瞬間、周りの空気がスッと変わった気がして…衝撃を受けましたね。

ほかにもミスチルのCDのジャケットで特に惹かれたものが森本千絵さんのデザインだったりして、運命感じちゃって。もう私はこの人を追いかけるしかないんだ!と思いながら、森本さんの作品はいつも追いかけてます。

– 秦さんが感じる森本さんの作品の魅力ってなんでしょうか?

森本さんの作品は紙だったり映像だったり平面のものなのに、その作品を見た途端、ブワーッとその場の空気が変わるような感じがするんです。ミスチルの作品を見つけた時も数あるCDのジャケットの中でそれに惹きつけられたっていうのは、彼女独特の雰囲気がそこに漂っていたからなのかなぁ…と思います。平面だけど、平面じゃない「何か」が見えるというか。

– なるほど…そこは秦さんが感じるパッケージデザインの可能性でもあるということですね。

そうですね。一瞬で空気を変えることができるパワーを持っていると思います。

– いまデジタルコンテンツが充実していている世の中ですが、そんな中で紙媒体でのデザインがもつパワーって何でしょう。

デジタルなものって一枚フィルターを通していて、どれだけそれが綺麗で、鮮明に見えていてもそれ本物を見ていることではないような気がしています。リアルな紙、実物は色んな人に対して「特別感」を持って届けられる。100人ではなく1人に届けることができるのが紙媒体の魅力であり、強さだと思います。

– おお、力強い・・・

 

女は強く、逞しく

– そんなグラフィックデザインへの力強い思いを持っている秦さんですが、座右の銘も力強いですね。「女は強く、逞しく」。

これは高校の恩師から送られた言葉です。私は女子高にいて、その先生はすごくパワフルで図太くて(笑)。

信頼できる先生だったんですけど、卒業式の時に「今、『女性の社会進出』って言われてるけど、まだこの世の中は男社会だよ。他の学校の女の子はそんな社会で委縮しちゃうことがあるかもしれないけど、どんなことがあってもあなたたちは図太くいなさい、そうすればだれか必ずついてきてくれるから。」って言ってくれたんです。この言葉は、今でも私を支えてくれています。

– その先生、めちゃめちゃかっこいいですね・・・でも秦さん、しっかりとした考え持っているし、十分逞しいですよ!!

よく言われます(笑)。けど、私のなかではまだまだ足りないと思っているので、これからどんどん図太く逞しくなっていこうと思っています。