関東地方の梅雨入りが発表された前日の日曜日。
多摩ニュータウン・京王線多摩境駅の尾根緑道をサイクリングしました。
都心と気温が違うことを頷ける景色。
澄んだ空気に「ホーホケキョ」と鶯のさえずりが聴こえれば、東京都であることを忘れてしまいます。
多摩ニュータウンといえば、ジブリ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」の山や「耳を澄ませば」の雫が住む団地がモデルとなる等、映画の舞台となった街として知られています。
戦後の高度経済成長期、23区内の地価が著しく上昇したことから、1965年(昭和40年)に日本最大規模の都市計画が計画されました。
しかし、第二次世界大戦中は日本で一、二を争う一大軍事都市でした。
稲城市の多摩弾薬庫跡地、立川方面には立川飛行場、陸軍航空学校、昭和飛行機、多摩飛行場、武蔵野方面には中島飛行機、調布飛行場、陸軍燃料廠の施設がありました。
道幅が広いこの尾根緑道も、戦中は「戦車道路」と呼ばれていました。
現在は四季折々の季節を感じられる近隣住民のランニング・サイクリングコースとして親しまれています。
4月は桜の名所、6月はあじさいロードに様変わり。
公園と戦車道路の間には、広大な「サンクチュアリ」(自然保護区)があります。
威風堂々と、ゆるやかなカーブを戦車は走っていたのでしょうか。
晴れた日は、展望台から遠くの山々を一望できます。
木漏れ日の中、一休みできる場所もたくさんあります。
江戸時代の歴史も見えてきました。
なかなか奥深い尾根緑道(戦車道路)、コストコでお買い物をした帰りにでも、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
街灯がないため、日の出前、日の入り後の散策にはご注意ください。
編集部・okawa