8月6日の広島原爆の日から8月9日長崎原爆の日を経て、8月15日の終戦の日に至るまで、8月のこの時期は特に「あの戦争」に関する情報が溢れる時期です。
戦後70年を機に生まれた70seedsでも、昨年の夏に「戦争の“知らなかった”と出会う」特集と題して、様々なコンテンツを配信しました。
その中から、改めてこの時期に読んでいただきたい記事をピックアップしてお届けします。第1回目のまとめテーマは「体験者の声」。戦争にまつわる様々な出来事の「体験」を伝える方々へのインタビュー記事をご紹介します。
【特別寄稿】 被爆者の人生と出会うシリーズ
被爆者のインタビューを掲載するブログ「The pigeon voice」との連動企画「被爆者の人生と出会う」。この企画は、原爆投下時の衝撃に注目されがちな被爆者の体験について、その前後の人生に焦点を当てることで、ひとりの人間としての被爆者という存在を描き出そうという取り組みでした。全部で3名の被爆者の「人生」を紹介しています。
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「農家を出て海外学生と過ごした青春時代」 【特別寄稿】 被爆者の人生と出会う①
看護師から経営者への転身、真心込めて【特別寄稿】 被爆者の人生と出会う②
新聞好きの「カンちゃん」、記者になる【特別寄稿】 被爆者の人生と出会う③
元特攻隊員へのインタビュー映画「筑波海軍航空隊」
「特攻隊」を取り扱った映画や文学作品は数多ありますが、実際の特攻隊員の方にインタビューしたものというのは実はそれほど存在していません。映画「筑波海軍航空隊」は、戦後70年目の夏、4名の元特攻隊員の方々にインタビューし、戦争の姿を切り取った作品です。監督・若月治さんへのインタビューで語られた「戦争は勝った人も負けた人もみな損している」という言葉は、記事公開当時多くの反響を呼びました。
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「原爆投下3世」が挑戦する「証言をつなぐこと」
日本にいると「被爆者」について語られることはあっても、「投下者」について語られることはあまりありません。70seedsでは昨年、広島に原爆を投下したB29「エノラ・ゲイ」、そして長崎に投下したB29「ボックス・カー」の両方に搭乗した乗組員ジェイコブ・ビーザーの孫で映像作家のアリ・ビーザーさんからの寄稿記事を掲載、被爆者の方を中心に多くの反響をいただきしました。
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「原爆投下3世」の私が被爆者に寄り添う理由 ―ルワンダとヒロシマ
いかがでしたか?第二次世界大戦を体験した人がどんどん減少し、直接話を聞く機会を得ることも難しくなっている中、「伝える」ことに取り組む人たちの活動にはこれまで以上の期待がかかっています。